因時制宜とは、季節による気候の変化に基づき治療薬を考慮することを因時制宜(いんじせいぎ)という。 四季の気候変化は、体の生理機能や病理に影響を及ぼす。 一般的に春から夏にかけては陽気が上昇し、腠理が開き汗出する。そのため風寒を外感しても汗出が多くなり気陰を傷つけるため辛温発散薬の使用が過ぎてはならない。 秋から冬にかけては陰が旺盛になり陽が衰え、腠理が緻密になり陽気が内に収斂する。陽の損傷を防ぐために大熱の証でない限り、寒涼薬の使用は慎重にする。
中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
1959年生まれ。遼寧中医薬大学卒業後、大連第三人民病院内科学中医内科で医師として勤務。1990年に日本へ来日し、日本医大丸山ワクチン・薬理教室の客員研究員を務める。その後、日本中医薬研究会の講師を経て、特定非営利活動法人「中医薬学会連合会」を設立し理事長に就任する。翌年には中国世界中薬学会聯合会常任理事も兼任。2011年に世界中医薬学会聯合会認可のもと中医学アカデミーを設立し、国際中医師の育成と中医学の普及に力を注いでいる。
来日以来、日本の教育現場で自らも講師として教壇に立ち、中成薬の使い方をはじめ、中西医結合の研究・中医基礎・中医診断学・中医中薬学・中医方剤学・中医内科学・中医臨床等の指導や、初心者への講演などを実施。累計1000人以上の生徒を指導し、500人を超える国際中医師を育成している。
2019-10-28 この用語に関連するタグ:中医治則
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