それぞれの生薬が有する、ある特定の臓器及び経絡に特に親和性を持つ性質を指し、生薬がどの臓腑、経絡に働くかという特徴で治療の応用範囲を示す理論である。①病位では、例えば肺に病変があれば、咳嗽、呼吸困難などの症状がみられ、肺経に入る桔梗、貝母で咳を止める。肝に病変があると脇痛、筋痙攣などの症状がみられ、肝経に入る青皮、香附子で脇痛などを用いて取り除く。②疾病の性質である寒、熱、虚、実に従って、適切な生薬を選ぶ必要がある。③生薬の帰経の特徴で、ある病気に対して特効を持つ生薬がある。例えば、頭痛の場合は太陽経頭痛の治療に羌活を用いる。このように生薬を活用することで治療効果を高めることができる。
中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
1959年生まれ。遼寧中医薬大学卒業後、大連第三人民病院内科学中医内科で医師として勤務。1990年に日本へ来日し、日本医大丸山ワクチン・薬理教室の客員研究員を務める。その後、日本中医薬研究会の講師を経て、特定非営利活動法人「中医薬学会連合会」を設立し理事長に就任する。翌年には中国世界中薬学会聯合会常任理事も兼任。2011年に世界中医薬学会聯合会認可のもと中医学アカデミーを設立し、国際中医師の育成と中医学の普及に力を注いでいる。
来日以来、日本の教育現場で自らも講師として教壇に立ち、中成薬の使い方をはじめ、中西医結合の研究・中医基礎・中医診断学・中医中薬学・中医方剤学・中医内科学・中医臨床等の指導や、初心者への講演などを実施。累計1000人以上の生徒を指導し、500人を超える国際中医師を育成している。
2018-06-13 この用語に関連するタグ:中医用語
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