五更泄 読み方(ごこうせつ) 別名:五更泄瀉
五更は午前3時~5時を指し寅の時間。この時間帯で発生した泄瀉を五更泄という。
黄帝内経では一日を二時間ごと十二の時辰(じしん)に区切る時法を用いており、夜の時辰は五更に分けられている。
一更:午後7~9時
二更:午後9~11時
三更:午後11時~午前1時
四更:午前1時~3時
五更:午前3時~5時(平旦、黎明、日旦ともいう)
五更泄は主に腎陽虚である。
その特徴は黎明の前は陽気が最も弱く、陰寒が最も盛んな時刻のため、体内の腎陽も弱いので、腹部が痛み、腸鳴があり下痢が生じる。
排便後は、腑気が通じるので泄瀉後は楽になる。
形寒肢冷・腰膝痠軟・舌淡・苔白・脈沈細は脾腎陽気が不足している現れである。
中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
1959年生まれ。遼寧中医薬大学卒業後、大連第三人民病院内科学中医内科で医師として勤務。1990年に日本へ来日し、日本医大丸山ワクチン・薬理教室の客員研究員を務める。その後、日本中医薬研究会の講師を経て、特定非営利活動法人「中医薬学会連合会」を設立し理事長に就任する。翌年には中国世界中薬学会聯合会常任理事も兼任。2011年に世界中医薬学会聯合会認可のもと中医学アカデミーを設立し、国際中医師の育成と中医学の普及に力を注いでいる。
来日以来、日本の教育現場で自らも講師として教壇に立ち、中成薬の使い方をはじめ、中西医結合の研究・中医基礎・中医診断学・中医中薬学・中医方剤学・中医内科学・中医臨床等の指導や、初心者への講演などを実施。累計1000人以上の生徒を指導し、500人を超える国際中医師を育成している。
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