精明の府 読み方(せいめいのふ) 別名:髄の集まり、髄海、元神の府
『素問・脈要精微論(みゃくようせいびろん)』に「頭なる者は精明の府となる」、『霊枢・海論』に「脳は髄の海と為す」と記載している。
「精明」の「精」は精気という意味で、頭に精気が集まると強調している。
「精明」の「明」は明るい、賢いなどの意味があり、記憶、視覚、聴覚、臭覚、言語を管理する働きを有する。
「脊髄」は脳に通じ髄が集まって脳になるので脳を「髄海(ずいかい)」とも言う。
腎中の精気が充足していれば髄海も滋養され、脳は健全に発育し「精明の府」としての生理機能を果たす。しかし腎中の精気が不足すれば髄海は養われず、髄海不足による病理変化を引き起こす。
中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
1959年生まれ。遼寧中医薬大学卒業後、大連第三人民病院内科学中医内科で医師として勤務。1990年に日本へ来日し、日本医大丸山ワクチン・薬理教室の客員研究員を務める。その後、日本中医薬研究会の講師を経て、特定非営利活動法人「中医薬学会連合会」を設立し理事長に就任する。翌年には中国世界中薬学会聯合会常任理事も兼任。2011年に世界中医薬学会聯合会認可のもと中医学アカデミーを設立し、国際中医師の育成と中医学の普及に力を注いでいる。
来日以来、日本の教育現場で自らも講師として教壇に立ち、中成薬の使い方をはじめ、中西医結合の研究・中医基礎・中医診断学・中医中薬学・中医方剤学・中医内科学・中医臨床等の指導や、初心者への講演などを実施。累計1000人以上の生徒を指導し、500人を超える国際中医師を育成している。
2018-06-13 この用語に関連するタグ:中医用語
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