裂紋舌とは、舌面上に深さの一定しない、さまざまな形のはっきりした溝を指す。
裂紋舌の形は其々があり、刃物で切ったように深いのもあれば、縦横のシワで短いものもある。また、縦形、横形、井字形、爻字形、そして輻射状、脳回状、玉石状などのような形がある。裂紋舌のすべては陰血虧損により、舌面を栄養できないことから起きたものである。
裂紋舌は主に三つの病証を示す。
1 熱盛傷陰
2 血虚不潤
3 脾虚湿侵
・裂紋舌で舌色が紅絳を伴う場合、多くは熱盛傷津、陰虚液涸の病態に属する。
・裂紋舌で舌色が淡白を伴う場合舌、多くは血虚不潤の病態に属する。
・裂紋舌で舌色が淡白で胖嫩、辺に歯痕を伴う場合、多くは脾虚湿侵の病態に属する。
裂紋舌は生まれつきの場合もあり、生まれつきの特徴は健康で舌に裂紋があり、色が淡紅などで、不愉快な症状を伴わない。これを先天性舌裂という。
中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
1959年生まれ。遼寧中医薬大学卒業後、大連第三人民病院内科学中医内科で医師として勤務。1990年に日本へ来日し、日本医大丸山ワクチン・薬理教室の客員研究員を務める。その後、日本中医薬研究会の講師を経て、特定非営利活動法人「中医薬学会連合会」を設立し理事長に就任する。翌年には中国世界中薬学会聯合会常任理事も兼任。2011年に世界中医薬学会聯合会認可のもと中医学アカデミーを設立し、国際中医師の育成と中医学の普及に力を注いでいる。
来日以来、日本の教育現場で自らも講師として教壇に立ち、中成薬の使い方をはじめ、中西医結合の研究・中医基礎・中医診断学・中医中薬学・中医方剤学・中医内科学・中医臨床等の指導や、初心者への講演などを実施。累計1000人以上の生徒を指導し、500人を超える国際中医師を育成している。
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