中国医学百科全書中医基礎理論 上海科学技術出版社P224 病勢緩和の疾病と慢性病気に適応する。この種類の疾病は臓腑機能の失調によるものが多い。標症不急で、治本の方法で病気の本質を見出して、主要な病因病証に対して治療を施す。病証の根本を治療すれば標症が自然に治る。或は先に本を治療し、後に標を治療することも緩則治其本に属する。 例えば、脾虚泄瀉は脾虚が本であり、泄瀉が標である。健脾益気で泄瀉は次第に治る。また風寒の邪気を外感し、悪寒発熱、無汗頭痛、身痛などは標症であり、風寒の邪気は本であり、臨床症状は標である。辛温解表で風寒をして風寒が去ると症状が自然に消失する。陰虚発熱では陰虚は本であり、発熱は標である、養陰が治本であり、治本により標熱が自然に治る。
中医学アカデミー代表・世界中医薬連合会常任理事・中医師
1959年生まれ。遼寧中医薬大学卒業後、大連第三人民病院内科学中医内科で医師として勤務。1990年に日本へ来日し、日本医大丸山ワクチン・薬理教室の客員研究員を務める。その後、日本中医薬研究会の講師を経て、特定非営利活動法人「中医薬学会連合会」を設立し理事長に就任する。翌年には中国世界中薬学会聯合会常任理事も兼任。2011年に世界中医薬学会聯合会認可のもと中医学アカデミーを設立し、国際中医師の育成と中医学の普及に力を注いでいる。
来日以来、日本の教育現場で自らも講師として教壇に立ち、中成薬の使い方をはじめ、中西医結合の研究・中医基礎・中医診断学・中医中薬学・中医方剤学・中医内科学・中医臨床等の指導や、初心者への講演などを実施。累計1000人以上の生徒を指導し、500人を超える国際中医師を育成している。
2019-10-28 この用語に関連するタグ:中医治則
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